矯正治療段階の目安
大人の矯正治療(成人矯正)とは
大人の矯正治療とは、成人の方が行う矯正治療のことです。永久歯が生えそろって顎の成長が落ちついた14歳頃のお子さまも含みます。乳歯がある頃に行う第Ⅰ期治療が終わった後の仕上げのための第Ⅱ期治療でもあります。
大人の矯正治療の種類は主に表側矯正、マウスピース型矯正の2種類があります。患者さまのご要望に応じてご提案いたしますので、ご希望をお聞かせください。
大人の矯正治療の流れ
ステップ1
お口の中で気になっていることをお聞かせください。どのような歯並びにしたいのか、ご希望に沿ったプランを一緒に考えていきます。
ステップ2
精密検査・カウンセリング
顔貌写真、口腔内写真、記録模型、レントゲン撮影、虫歯リスクテクト(唾液検査)などの精密検査結果をもとに、現状のご説明と治療内容の候補をいくつかご提案させていただきます。
ステップ3
治療スタート(動的治療)
治療計画が決定し、治療方針にご同意いただけましたら、矯正装置をセットしていきます。その後は約1〜2か月に一度来院していただき、様子を見ながら少しづつ調整をしていきます。治療途中でも不安なことがございましたら、お気軽にお申し付けください。
ステップ4
定期通院(保定治療)
患者さまの状態によって異なりますが、だいたい3~4か月に1回程度来院していただき、後戻りを防ぐ保定装置(リテーナーなど)を都度調整いたします。
大人の矯正治療の料金
ご相談 | 無料 |
精密検査・診断料 | 33,000円 |
永久歯列期本格矯正治療 (Ⅱ期治療) | ■装置料 &基本技術料(表側矯正) 660,000円~ ■処置料 5,500円 |
保定装置料 | ■装置料(1装置) 11,000円~16,500円 (装置の種類により異なります)。 ■調整料 3,300円 |
その他 (部分矯正、後戻りなど) | 装置料&基本技術料 110,000円~ 処置料 5,500円 |
*上記料金は税込みの金額です。矯正歯科治療は公的健康保険の適用外自費(自由)診療になります。
*Ⅱ期治療の一般的な治療期間は2〜3年間(通院回数24〜36回)です。
*上記の他に特殊装置を使用する場合があります。
例1:歯科矯正用アンカースクリュー(16,500円/本)
例2:ディスタライザー(22,000円/本)
*マルチブラケット装置を使用する場合には、年齢にかかわらず前歯は透明なブラケット、奥歯は金属ブラケットを使用します。
*抜歯や虫歯治療などは別途費用がかかります。
*装置料は分割払いも承りますので、ご相談ください。
医療費控除
矯正歯科治療は医療費控除の対象となる場合がございます。1世帯が1年間に支払った医療費が10万円以上の場合に、申請をして所得控除を受けつることが可能です。
子どもの矯正治療とは
子どもの矯正治療は、大人と違って顎の成長と共にコントロールしながら進めていくのが特徴です。
子どもの矯正治療は2段階に分かれています。乳歯や混合歯列に行う第Ⅰ期治療と、永久歯が生えそろってから行う第Ⅱ期治療です。主に第Ⅰ期治療で顎の成長を促し、第Ⅱ期治療で仕上げていきます。第Ⅰ期治療がスムーズだった場合、第Ⅱ期治療ではほとんど調整しない場合もあります。
年齢や歯並びの状態によって段階が変わってくるので、カウンセリング時に改めてお話しさせていただきます。
子どもの矯正治療の流れ
ステップ1
初診相談
お子さまの歯並びで気になっていることなど、何でもお話しください。また、当院ではお子さまとのコミュニケーションも大切にしているので、ご一緒にカウンセリングを行います。
ステップ2
精密検査・カウンセリング
顔貌写真、口腔内写真、記録模型、レントゲン撮影、虫歯リスクテクト(唾液検査)などの精密検査結果をもとに、現状のご説明と治療内容の候補をいくつかご提案させていただきます。
ステップ3
第Ⅰ期治療スタート
第Ⅰ期治療では、お子さまの顎の状態(成長)に応じて治療を進め、自然と歯が並ぶように整えていきます。
ステップ4
成長を観察・第Ⅱ期治療の準備
顎の成長や歯の生え替わりの経過を追っていきます。顎の成長が落ちついたら精密検査を行い再評価し、第Ⅱ期治療で必要な方向性を定めていきます。
ステップ5
第Ⅱ期治療
第Ⅱ期治療では、歯並びを整える仕上げに移ります。表側矯正、マウスピース型矯正など、お子さまに合ったプランをご提案いたします。以降は、大人の矯正と同じ流れです。
子どもの矯正(第Ⅰ期治療)料金
ご相談 | 無料 |
精密検査・診断料 | 33,000円 |
乳歯列期本格矯正治療 | ■装置料&基本技術料 55,000円~ ■処置料 5,500円 |
混合歯列期矯正治療 (Ⅰ期治療) | ■装置料&基本技術料 330,000円 ■処置料 5,500円 |
保定装置料 | ■装置料(1装置) 11,000円~16,500円 (装置の種類により異なります) ■調整料 3,300円 |
その他 (部分矯正、後戻りなど) | 装置料&基本技術料 110,000円~ 処置料 5,500円 |
*上記料金は税込みの金額です。
*Ⅰ期治療はⅡ期治療のための準備段階です。Ⅰ期治療の一般的な治療期間は1〜1年6か月間(通院回数12〜18回)で、Ⅱ期治療へ移行する場合、Ⅱ期の治療の装置料&基本技術料からⅠ期治療の料金を差し引いた料金となります。
*マルチブラケット装置を使用する場合には、年齢にかかわらず前歯は透明なブラケット、奥歯は金属ブラケットを使用します。
*抜歯や虫歯治療などは別途費用がかかります。
*装置料は分割払いも承りますので、ご相談ください。
矯正歯科治療にともなう一般的なリスクや副作用について
日本矯正歯科学会より引用
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さまのご協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。 - 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- あごの成長発育によってかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。