今回の特別食は、9月15日敬老の日に鯵の魅力をぎゅっと詰め込んだ、贅沢な特別食となりました。
さっそくその料理をご紹介する前に、まずは当日お配りしたお品書きからご覧ください。

今回の鯵は、7月の特別食で太刀魚を釣ってきた当施設の厨房職人が、今回も自ら釣ってきたものです。

鮮度の良い鯵の魅力を余すところなく味わっていただくため、さまざまな調理法で仕上げていきます。

特製の味噌と胡麻のソースでオーブンでじっくり焼き上げた「利休焼き」は茶道の千利休に由来する料理法で、胡麻と味噌の風味豊かな一品です。

また、鯵酢〆や鯵の南蛮漬、鯵のフライなど、鯵の魅力を余すところなく引き出す多彩な味わいが揃いました。特に鯵のフライは、サクッとした衣の中から旨みがじゅわっと広がります。厨房では丁寧に揚げる工程が進められ、その瞬間を見ているだけで食欲がそそられます。

そして、最後には「鯵茶漬け」。これは、フライなどで鯵をしっかり味わった後に、さっぱりと味わえるよう用意された一皿です。白米の上になめろうをのせ、熱々の出汁をかけて。一度で二度美味しい、最後まで鯵の旨味を余すことなく味わっていただくための、まさに職人の工夫が光る品です。鯵のお茶漬けは大変好評で、「出汁をもっと入れてほしい」とのお声もいただきました。

食後には、季節感を感じられる水羊羹を。お月見の時期に合わせて、うさぎをイメージした盛り付けで、見た目でも楽しんでいただけるよう工夫されています。ひんやりとした甘味が、食事の締めくくりにぴったりでした。

どのお料理にも、料理人たちの季節へのこだわりと、「食べる喜び」を届けたいという想いが込められていました。そんな願いが詰まった「秋のよくばり御膳」の全貌がこちらです。

来月の特別料理も、どんな一皿が登場するかどうぞ楽しみにお待ちください。