つばさの杜では、ご入居者様の趣味や特技を大切にし、日々の暮らしの中で楽しんでいただけるよう取り組んでいます。
今回は、その一環として先日ご入居者様の作品を展示する作品展を開催しましたので、ご紹介いたします。
今回の作品展をおこなうきっかけとなったのは、看護師がホールで一人のご入居者様が熱心に塗り絵をされている姿を目にしたことでした。
色の組み合わせや塗り方がとても美しく、まるでアート作品のように感じたことから、本人にとって創作の楽しみが広がるだけでなく、他のご入居者様にも「自分の作品を発表できる場がある」と知っていただけるのではないかと考え、「これはぜひ皆さんに見てもらいたい」と思いました。
さっそくご本人に相談すると、快く承諾してくださりどの作品を展示するかを一緒に選びながら、「せっかくなら、ご入居者様の名前にちなんで“鶴”を折って飾ってほしい」とご本人からもアイデアをいただき、準備が進んでいきました。
展示スペースが完成し、ご本人に見ていただくと、普段はあまり笑顔を見せないご入居者様も、このときばかりはパッと笑顔を輝かせ、「すごい!」と喜んでくださいました。
作品を囲むようにして展示会をご覧になった職員やご家族、他のご入居者様からも称賛の声が次々と上がり、あたたかい雰囲気の中で展示会がおこなわれました。
そして、「第1回目で終わるのではなく、2回目、3回目もお願いしますね?」という看護師の言葉に、「死ぬまでやるよ!」と力強く答えてくださったことが、とても印象的でした。

今回の作品展は、単に作品を展示する場ではなく、ご本人の生きがいや楽しみを広げるきっかけとなり、また周囲の方々とのつながりを深める大切な機会になったと感じています。
これからも、つばさの杜ではご入居者様お一人おひとりの想いを大切にしながら、日々の暮らしを彩る取り組みを続けていきます。次回の開催もどうぞお楽しみに。