看護師が定期訪問の際、ご入居者様との些細な世間話の中で、奥様へ何か奥様にプレゼントをしたいと話しがありました。

お話の中で自身が昔ご時計職人だったこと、以前は奥様と色々なところへ出掛けていたがオーロラだけはまだ見に行けていないことが心残りという話になり、それでは居室をプラネタリウムにして、そこにオーロラも写せるような装置を作ってプレゼントしようという話になりました。

早速ご入居者様はプラネタリウムの様に居室を星とオーロラでいっぱいにするにはどうすれば良いか、看護師とアイディア話し何度も試作品を作り試行錯誤を重ねながら、
「どうすればもっと美しく見せられるだろう」
「この部分はこの色で、こう切った方がオーロラに見えるじゃないか」
と夢中で制作されているご様子は、時計職人だった頃に戻ったかのように輝かれていまいした。

そして迎えたプレゼントの日。
少し照れながらも、奥様に手作りのオーロラを贈られました。

奥様はとても喜ばれ、夫婦の思い出話やオーロラのことを語り合いながら、お二人の間には言葉にできない大切な時間が流れているようで、何よりも大切な贈り物となったようです。


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