今月5日は「土用の丑の日」ということで、今月の特別食は鰻丼をご提供させていただきました。
当施設ではプロの料理人が施設内で調理提供をしており、今回も鰻も生きた状態で仕入れたので、ご入居者様には朝食時に料理前の生きた鰻をご覧いただきました。
生きた鰻をご覧になった皆さまは、朝から昼食を楽しみにされているご様子でした。
鰻の調理には「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」と言われるほどの技術が必要ですが、当施設の料理人は某有名ホテルで腕を磨いたプロ。鰻職人ではありませんが、見事な技術で関東風に背開きで鰻を捌いていき準備が進んでいきます。
鰻を捌いた後は、丁寧に串を打ちをし、白焼きにしていきます。
次に白焼きにした鰻を一旦蒸し器にかけることで身の柔らかさと旨味を引き出します。
最後の仕上げは、皆さまの前で自家製タレに漬けてから再び焼き上げます。
この工程で鰻の香ばしい香りが広がり、皆さんその香りに「匂いだけでお腹が減っちゃうね」と笑みをこぼしていました。
皆さまでできたての鰻丼を食べながら、「やっぱり夏の鰻は美味しいね!」という声や、中には「焦げているけど、これは厨房さんが皆のために一生懸命焼いてくれた証拠だから美味しいよ!」と労いの声や、「正直病気や歳のせいで鰻の味は分からなくなってきているけど、スタッフさんや厨房さんのおもてなしの気持ちが嬉しくて、美味しく感じられるのよ」と心温まるお言葉をいただき、スタッフ一同の励みとなりました。
皆さまに食を通して特別なひとときをご提供できたことを心から嬉しく思いつつ、
これからもつばさの杜ではよりご入居者様が食を楽しんでいただけるよう努めてまいります。